台湾靴下工場社長の人生訓とは

台湾靴下工場の社長は、40年前に靴下の編機を一台購入して、自ら靴下を製造するところから工場を始めた職人です。

10年前に社長と知り合って以来、靴下のことや、人生についても教わってきました。

ものごとは一つ一つやること

「一度に沢山のことをやろうとすると、うまく行かない。一つ一つ丁寧かつ確実にこなせ」

社長の仕事の進め方にもこの言葉が反映されています。

台湾工場と知り合って10年になりますが、未だかって営業の売り込みをしたのを見たことがありません。

既存のお客様にじっくりと向かい合い、お客様の要望や考えかたを理解したうえで、オーダーが流れるようになって初めて次を考える経営スタイルです。

モチベーションを上げたいなら品質を上げろ

お客様に商品を納品をして喜んでもらうほど、自信も高まり、どんどん案件を増やしたくなります。

もし納品するたびにクレームが発生したら、どうでしょうか。

普通の感覚を持っている人であれば、仕事がいやになるのではないでしょうか。

だからこそ、一度に沢山のことをやらないシングルタスクで、一個一個丁寧に仕事をこなすのが、社長のスタイルです。

ものづくりの仕事は、モノの良し悪しが全てです。

いくら価格が安く、外観も美しく、かつお客様に至れり尽せりのサービスをしたとしても、肝心なモノが悪ければ全てが台無しになります。

モノを起点として信頼関係が成り立っているので、品質が悪ければ全てを失ってしまうのが、ものづくりの仕事です。

靴下は美術品ではなく履くものだ

靴下は、色数が多ければ多いほど、柄が細かくなればなるほど、はき心地に影響がでます。

台湾の工場は、靴下のはき心地を保ちつつ、細かなデザインを表現する技術力に長けているだけに、お客様が求めるレベルも高いです。

デザインについてとても厳しいお客様の案件を無事完成させたときに、社長が言いました。

「靴下は美術品じゃない履くものだ(襪子是不是美術品,是穿的)」

社長は覚えていないと思いますが、この言葉はいまでも、僕の心に刻み込まれています。

デザインで付加価値をつける靴下の製作をしていると、デザインばかりに目が行ってしまい、肝心の靴下は履くものであるということを忘れてしまうことがあります。

あたり前のことではありますが、デザイン勝負の靴下を製造する場合において、陥りがちな落とし穴です。

僕が靴下をつくるときは、お客さんに履いてもらい、自分でも履くことを忘れないようにしています。

台湾の靴下工場の職人社長が、仕事の合間にぽろっとこぼした数々の名言は、僕の宝物です。

台湾工場で製造した靴下を専門に販売している、僕の考え方や台湾工場と知り合ったきっかけを下記で紹介しております。

ご興味がありましたらご一読頂けると、嬉しく思います。